AIに「ブログの記事案を出して」と頼むと、二十個くらい返ってきます。どれももっともらしく見えます。
でも、そこから一つ選ぼうとすると手が止まります。どれが自分のブログに合っているのか、判断する材料がないからです。
結局、上から順に書いてみる。書いてはみたけれど読まれない。また案を出してもらう。この繰り返しに入ると、書くこと自体がつらくなります。
原因は、AIが「あなたのブログの事情」を知らないことです。この記事では、出てきた案を自分の側から見分ける三つの物差しと、案が多すぎて動けない時の絞り方をまとめました。
🌫️ AIの案がぼんやりして見える理由

まず原因からお話しします。ここを飛ばすと、見分け方の話が入ってきません。
AIは、世の中にある文章をもとに、それらしい言葉を並べています。「ブログ 記事案」と聞けば、よくある記事案の形を返します。
その時、AIが見ていないものがあります。あなたのブログに今何本記事があるか。どの記事が読まれているか。あなたが何を書けるか。この三つです。
教えていないので、知りません。だから、返ってくるのは「一般的にありそうな案」になります。
料理でたとえるなら、冷蔵庫を開けずに献立を考えてもらった状態です。おいしそうな案は出ますが、家に材料があるかは別の話です。
AIが知らないことをどう埋めているかは、こちらで仕組みから説明しています。
📏 三つの物差しで絞ります

出てきた案を、三つの質問に当てはめます。一つでも「いいえ」なら、今は書かない案です。
一つ目は、自分が書けるかです。
実際にやったことがあるか、手元に調べられる材料があるか。どちらも無い案は、書き始めてから止まります。
二つ目は、既に自分のブログにある記事と重ならないかです。
似た記事が二本あると、どちらも中途半端になります。
三つ目は、誰が読むか思い浮かぶかです。
「この記事は、こういう状況の人が読む」と一文で言えなければ、書いても届きにくいです。
三つとも「はい」なら書きます。二十個の案があっても、残るのは三つか四つだと思います。それで十分です。
案が減ることに不安を感じるかもしれません。でも、書けない案を二十個持っているより、書ける案を三つ持っている方が前に進みます。
📊 案の出し方 四つの比べ方
案の作り方にもいくつかあります。手間と当たりやすさが違うので、表にします。
| やり方 | 向いている場面 | かかる手間 | 合わない条件 |
|---|---|---|---|
| AIにそのまま聞く | 何も思いつかない時 | 一分 | 自分のブログの事情が反映されません |
| 既存記事の一覧を渡して聞く | 十本以上書いた後 | 五分 | 記事が少ないうちは材料が足りません |
| 読まれた記事の続きを考える | 数字を見られる時 | 十分 | 公開直後は数字が出ないので使えません |
| 自分の困りごとから書く | 材料が手元にある時 | ゼロ | 自分だけの悩みだと読者が少ない場合があります |
いちばん当たりやすいのは三つ目です。既に読まれている記事の周りには、同じ悩みの人がいます。
ただ、公開して間もないうちは数字が出ません。その時期は四つ目でいいと思います。
自分の困りごとから書く時の材料の集め方は、こちらにまとめてあります。
⚠️ つまずくのは「案を出し直し続けた時」
いちばん多い失敗をお伝えします。出てきた案がぴんと来ないので、もう一度出してもらう形です。
二回目も似たような案が返ってきます。三回目も同じです。渡している情報が変わっていないので、答えも変わりません。
これを五回繰り返すと、三十分たっています。そして、まだ一文字も書いていません。
避け方は一つです。出し直す代わりに、自分の情報を足します。
「今こういう記事が十本あります」「読者は生成AIを初めて使う人です」「私は画像生成をよく触っています」。この三行を足すだけで、返ってくる案が変わります。
もう一つ、案を三つに絞れない時は、AIに絞らせない方がいいです。選ぶのは自分の仕事です。AIはあなたのブログを見ていないので、選ぶ材料を持っていません。
指示に情報を足す形は、こちらが基本になります。
📤 自分のブログの中身を、AIに渡す方法

さきほど「自分の情報を三行足す」と書きました。ただ、記事が三十本もあると、三行では足りません。
そこで、一覧の形で渡します。文章で説明するのではなく、表になった書き出しをそのまま読ませる方法です。
用意するものは二つです。ひとつは、自分のブログの記事一覧。もうひとつは、どの記事がどれだけ見られているかの記録です。
記事一覧は、ワードプレスの管理画面から書き出せます。
記事の題名とURLが並んだ表(CSVファイル)になります。
追加のプラグインを入れると書き出せる形が多い(ダウンロードできる)ので、お使いの環境で「Export All URLs」と探してみてください。(作者: Atlas Gondal)
記事の一覧をまとめて書き出すための追加機能です。
見られている記録は、サーチコンソールから受け取れます。
期間を選んで書き出す(ダウンロードする)と、どの言葉で来た人が何回見たかが表(CSVファイル)になります。
この二つを読ませると、返ってくる案が変わります。
「もう書いてある話」が消えて、「まだ無い話」が出てくるからです。
やり方はかんたんです。
AIのチャットの画面に書き出した表(CSVファイル)をドラッグアンドドロップで貼り付けて、「この一覧と重ならない案を五つ出してください」と頼みます。それだけです。
ここで気になるのが、どの生成AIでできるのかという点です。
ChatGPTも、Geminiも、Claudeも、三つとも読み込めます。
表の形の書き出しを受け取れる作りになっています。無料の範囲でも読ませられますが、一度に扱える数や大きさに制限があります。
大きい表を丸ごと渡すと、途中までしか見ていないことがあります。うまくいかない時は、期間を三か月に区切るか、上から五十行だけにすると通りやすくなります。
もうひとつ、渡す前に中身を見てください。書き出した表に、まだ公開していない下書きの題名が混ざっていることがあります。出したくないものは、消してから渡す形が安心です。
生成AIごとの得意分野を知っておくと、渡す先に迷いません。
💸 バナーを貼ったのに成果が出ない時
案の話とつながるので、ここも書いておきます。
広告のバナーを記事に貼ったのに、まったく押されない。よくある相談です。
原因の多くは、貼る場所ではなく、貼る直前の文章です。バナーの前に理由が書かれていないと、読者は押す理由を持ちません。
たとえば「置き場所が要ります」とだけ書いてバナーがあっても、読者は自分に必要かどうか分かりません。
「画像を月に五十枚使うなら、最初に選ぶ場所で表示の速さが変わります」と書いてあれば、判断ができます。
つまり、貼る前の一段落が本体です。バナーはその結論を置く場所にすぎません。
もう一つ、記事の内容と合わない商品を貼っても押されません。記事案の段階で「この記事にはどの商品が自然に入るか」を考えておくと、後で困りません。
置き場所の選び方を書いた記事では、この形にしてあります。
🧰 案を選ぶより、書く時間を増やしたい方へ
ここまでの絞り込みは、慣れれば十分で終わります。ただ、そこから先の執筆に時間がかかる方は多いです。
一本四千字を書くのに三時間かかるとして、週三本なら九時間です。案を絞る十分より、この九時間の方が重いです。
型が用意されている文章作成の道具を一つ持っておくと、白紙から書き出す場面が減ります。Catchyは、見出しや紹介文の型を選んで埋めていく形なので、書き出しで止まる時間が短くなります。無料の範囲から試せるので、自分の書き方に合うか確かめてから決められます。
Catchyの無料枠を確認する(アフィリエイトリンク設置位置)
有料に切り替える目安は、こちらで整理しています。
🙅 こんな人には向きません
この記事のやり方が合わない方もいます。先にお伝えします。
案を全部書きたい方には向きません。ここで書いたのは、書かない案を決める手順です。
まだ一本も記事を書いていない方にも、少し早いかもしれません。一本目は、案を選ぶより書き上げる方が大事です。書いてみないと、自分が何を書けるか分からないからです。
また、収益の伸ばし方そのものを知りたい方には足りません。この記事は案の選び方までで、売り方の話は入れていません。
✅ 今日からできる三つ
最後に、すぐ動ける形にまとめます。
一つ目は、手元にある記事案を三つの質問に当てはめることです。書けるか、重ならないか、読む人が思い浮かぶか。
二つ目は、案を出し直す代わりに、自分の記事一覧を書き出して渡すことです。三十本あっても、貼り付けは一回で済みます。
三つ目は、残った案の中で、いちばん自分が困った経験に近いものから書くことです。
案が多いことは悪いことではありません。選ぶ物差しがないだけです。物差しさえ決まれば、二十個は三つに減ります。


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