AIを使ってみようと思って画面を開いた。でも、何を頼めばいいのか思いつかない。
とりあえず「今日の天気は」と聞いてみて、答えが返ってきて、そこで終わってしまう。これでは便利さが分かりません。
逆に、いきなり大きな仕事を任せて、うまくいかずにやめてしまう方もいます。任せる作業の選び方を知らないまま始めると、こうなります。
この記事では、AIに向いている作業の型を三つと、頼まない方がいい作業をまとめました。自分の一日の中から、どれを渡すか決められる形にしています。
🗂️ 何を頼めばいいか分からないのは、当たり前です

まず、そこから始めます。思いつかないのは、あなたの想像力の問題ではありません。
これまでの道具は、用途が決まっていました。電子レンジは温めるもの、洗濯機は洗うもの。見れば分かります。
AIは、何にでも使える形をしています。だから、逆に何に使えばいいか分かりません。用途が書かれていない道具を渡された状態です。
つまり、使い道を自分で決める必要があります。ここが最初のつまずきです。
決め方はかんたんです。自分が毎日やっていて、面倒だと感じている作業を思い出します。そこからです。
そもそもAIに何ができるのかを確かめたい方は、こちらから読むと分かりやすいです。
📦 向いているのは、この三つの型です

任せやすい作業には、共通する形があります。三つに分かれます。
一つ目は、書き出す作業です。案を出す、たたき台を作る、下書きを書く。ゼロから始めるのがつらい場面です。
たとえば、お礼のメールの書き出しに十分悩む方がいます。ここをAIに書かせて、自分で直す形にすると、十分が二分になります。
二つ目は、形を変える作業です。長い文章を短くする、話し言葉を書き言葉にする、箇条書きを文章にする。中身はそのままで、見た目だけ変える仕事です。
三つ目は、下調べの作業です。分からない言葉の意味を聞く、選択肢を並べてもらう、比べる時の観点を出してもらう。
この三つは、間違っていてもすぐ気づけます。だから任せやすいのです。
📊 頼み方 四つの比べ方
同じ作業でも、頼み方で結果が変わります。表にします。
| 頼み方 | 向いている場面 | 手間 | 合わない条件 |
|---|---|---|---|
| 一言で頼む | 短い下書きが欲しい時 | 五秒 | 中身が薄くなります |
| 材料を渡して頼む | 事実を含める時 | 二分 | 材料集めに時間がかかります |
| 例を見せて頼む | 形を揃えたい時 | 三分 | 例がないと使えません |
| 分けて何度も頼む | 長い作業の時 | 十分 | 短い作業だと遠回りです |
いちばん結果が変わるのは、三つ目の例を見せる形です。前に書いた文章を一つ貼って、「この調子で」と頼みます。
指示の言葉をあれこれ考えるより、見本を一つ渡す方が早いです。
頼み方の基本は、こちらにまとめてあります。
⚠️ つまずくのは「確認に時間がかかる作業」を渡した時
いちばん多い失敗をお伝えします。任せたのに、かえって時間が増える場合です。
これは、確認に時間がかかる作業を渡した時に起きます。たとえば、細かい数字が並んだ資料を要約させる。読み上げは一分で終わりますが、数字が合っているか確かめるのに三十分かかります。
自分で作れば二十分だったものが、確認込みで三十五分になる。こうなると、任せない方が早いです。
避け方は一つです。渡す前に、「間違いにすぐ気づけるか」を考えます。
すぐ気づけるものは渡します。文章の調子、言い回し、案の数。ここは読めば分かります。
気づきにくいものは渡しません。数字、日付、名前、法律や制度の細かい条件。ここは自分で確かめる方が早いです。
そもそも間違いが混ざる理由は、こちらで説明しています。
🚫 頼まない方がいい作業
向かない作業もはっきりしています。三つあります。
一つ目は、自分にしか分からないことです。家族への手紙、お礼の言葉、謝罪の文章。事情を知らないので、当たりさわりのない文になります。
二つ目は、責任がついてくる判断です。契約するかどうか、病院に行くかどうか、お金をどう動かすか。参考の材料は出せますが、決めるのは人です。体調のことなら、気になる症状が続く時は医療機関で相談する方が確実です。
三つ目は、社外に出せない情報を含む作業です。会社の資料や、お客さまの名前が入ったものは、そのまま貼らない方が安全です。
三つ目が心配な方は、こちらで扱いを確認できます。
🎤 話した内容をそのまま残したい時
三つの型のうち、二つ目の「形を変える作業」で相性がいいものがあります。会議や打ち合わせの記録です。
一時間の打ち合わせを、あとから思い出して書き起こす。これは三十分かかります。しかも、思い出せなかった部分は抜け落ちます。
録音した音を文字にしてくれる道具を使うと、この三十分がほぼゼロになります。文字になっていれば、そこからAIに要約を頼むこともできます。話した言葉が残っているので、抜け落ちも減ります。
Nottaは、日本語の会議の記録に使われている道具のひとつです。無料の範囲から試せるので、自分の使い方に合うか確かめられます。
どこまで無料で使えるかは、こちらに整理してあります。
🙅 こんな人には向きません
この記事の考え方が合わない方もいます。先にお伝えします。
全部を任せたい方には向きません。ここで書いたのは、確認できる範囲だけ渡す考え方です。
一つの正解を知りたい方にも向きません。何を渡すかは、その人の仕事の中身によって変わります。
また、今の仕事に不満がない方は、無理に使わなくていいと思います。困っていない場所に道具を入れても、覚える手間だけが増えます。
✅ 今日からできる三つ
最後に、すぐ動ける形にまとめます。
一つ目は、今日やった作業を三つ書き出すことです。細かくて構いません。
二つ目は、その中から「間違いにすぐ気づけるもの」を一つ選ぶことです。文章の下書きや、言い回しの直しが選びやすいです。
三つ目は、それを明日AIに頼んでみることです。一回で十分です。
何を頼めばいいか分からないのは、始める前だからです。一つ渡してみると、次に渡すものが見えてきます。


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