AIで作った絵を見て、なんとなく落ち着かない。顔も服も悪くないのに、全体がしっくりこない。
言葉にしにくいのですが、写真や漫画と並べると差がはっきりします。向こうは自然に見えて、こちらは窮屈に見えます。
原因は、絵の中身ではなく置き場所です。人物が画面のどこにいるか。上下左右にどれだけ空きがあるか。ここが決まっていません。
絵を描く人は、これを構図と呼びます。この記事では、構図の決め方を三分割という考え方で整理して、指示文にどう書くかまでをまとめました。
🖼️ 真ん中に置くと、なぜ窮屈に見えるのか

まず原因からお話しします。ここが分かると、直す場所が見えます。
AIに人物を頼むと、たいてい画面の真ん中に置かれます。何も指定していないと、中央にそろえるのが無難だからです。
真ん中は安定しますが、動きが消えます。証明写真と同じ並びになるので、静かに見えます。
さらに、真ん中に大きく置くと、余白が上下左右に均等になります。この均等さが、窮屈さの正体です。
人の目は、少しずれた配置を自然だと感じるとされています。写真も漫画も、意図的にずらしています。
顔まわりの直し方は、こちらにまとめてあります。
📐 画面を九つに割って考えます

構図を決める時、絵を描く人は画面を線で割ります。縦に二本、横に二本。全部で九つのますができます。
このとき、線が交わる点が四つできます。ここに大事なものを置くと、落ち着いて見えます。
人物なら、顔をこの点のどれかに合わせます。真ん中ではなく、少し左か右にずらす形です。
やり方は簡単です。「人物を画面の左寄りに配置し、右側に空間をとる」と書きます。これだけで印象が変わります。
どちらに寄せるかは、視線の向きで決めます。人物が右を向いているなら、右側を空けます。見ている先に空間があると、自然に見えます。
逆に、向いている方向を詰めると、壁に向かっているように見えます。ここは覚えておくと便利です。
📊 構図の指定 四つの比べ方
書き方によって、効き方が変わります。表にします。
| 書き方 | 向いている場面 | 手間 | 合わない条件 |
|---|---|---|---|
| 左右の寄せを書く | 人物一人の絵 | 十秒 | 複数人だと崩れます |
| 写す範囲を書く | 顔を大きく見せたい時 | 十秒 | 背景が入りません |
| 見上げ見下ろしを書く | 印象を変えたい時 | 二十秒 | 顔がゆがむ時があります |
| 背景を先に書く | 場面を作りたい時 | 三十秒 | 人物が小さくなります |
いちばん手軽なのは一つ目です。「左寄り」「右寄り」と書くだけで通ります。
二つ目の写す範囲は、「顔だけ」「胸から上」「腰から上」「全身」の四つを使い分けます。言葉を変えるだけで、絵の印象が大きく動きます。
三つ目は、少し上から見下ろすと柔らかく、下から見上げると力強く見えます。ただ、極端にすると顔がゆがみます。
指示文の組み立て方は、こちらが基本になります。
⚠️ つまずくのは「全身を頼んだ時」
いちばん多い失敗をお伝えします。全身の絵を頼んで、顔が小さくなってしまう形です。
全身にすると、顔は画面のごく一部になります。表情を整えても、見えません。手も小さくなるので、指の崩れが目立ちます。
しかも、全身は姿勢の指定が必要になります。立ち方、腕の位置、足の向き。決めることが一気に増えます。
避け方は一つです。まず「胸から上」で作ります。
顔が決まってから、範囲を広げます。「腰から上」にして、また確かめる。この順番だと、直す場所が少なくて済みます。
もう一つ、全身が必要な時は、背景を先に決めます。「公園のベンチに座って」のように場面を渡すと、姿勢が自然に決まります。
作り直しの回数が増えて枠を使い切る方は、こちらもあわせてどうぞ。
✂️ 使う場所に合わせて範囲を決めます
構図は、絵として良いかだけでは決まりません。どこで使うかで変わります。
ブログのアイキャッチなら、横長に切られます。上下が切れるので、顔を画面の真ん中あたりの高さに置く必要があります。
一方、縦長で使う場合は左右が切れます。人物を端に寄せすぎると、見切れます。
つまり、寄せすぎも問題になります。左右に寄せるのは、画面の三分の一あたりまでにしておくと安全です。
使う場所が決まっているなら、先に決めておく方が早いです。作ってから切ると、狙った構図が消えます。
作った絵の置き場所や整理は、こちらにまとめてあります。
🚫 この考え方が向かない絵
三分割で決めない方がいい絵もあります。
正面から堂々と見せたい絵は、真ん中で構いません。証明写真のような形が目的なら、ずらす必要はありません。
模様や背景だけの絵も同じです。人物がいないので、寄せる先がありません。全体の繰り返しで見せる絵は、均等な方がきれいです。
複数の人物が並ぶ絵も、この方法だけでは足りません。誰を主役にするかを先に決める話になります。三分割は、主役が一人の時にいちばん効きます。
🌱 次の一枚で試せること
最後に、すぐ動ける形にまとめます。
「人物を左寄りに、右側に空間をとる」と一文足してみてください。それだけで印象が変わります。
写す範囲は「胸から上」から始めます。全身は、顔が決まってからで間に合います。
そして、人物が向いている方向を空けます。見ている先に空間があると、自然に見えます。
しっくりこないのは、絵が下手だからではありません。置き場所を決めていないだけです。左右どちらかに寄せる。ここから始めてみてください。


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